COLUMN コラム

【鶴巻温泉エリアの歯医者】「噛めない」状態が続くとメタボになる?噛むことと生活習慣病との関係性について

こんにちは。
伊勢原市の歯医者「きんすけ歯科」です。
 
食事の際に「しっかりと噛むこと」を意識していますか?
時間に追われているときなどは特に、しっかり噛まずに飲み込んでしまったり、噛む回数が少なくすむものを選んだりする方も多いのではないでしょうか。
 
1回の食事の咀嚼(そしゃく)回数と食事時間を調べた報告によると、「戦前の食事」は1420回噛んで食事にかける時間約22分だったのに対し、「現代の食事」における噛む回数は620回で食事にかける時間は約11分と、噛む回数・食事時間とも半分に減っています
 
じつは、噛む回数は生活習慣病と関係があることがわかっています。
 


(参考:農林水産省 みんなの食育世代・ライフスタイル別トピックス 中高年男性編 「ゆっくり食べる」より) >

 
 

しっかり噛まないと肥満になる?

新潟大学と大阪大学の共同研究によって、50-70歳代の男女599人を平均4.4年間追跡した結果、男性においては咀嚼能率が低い場合、メタボ(メタボリックシンドローム)にかかる割合が2.2倍高く、特に血圧高値、脂質異常、高血糖のリスクが高いことが明らかになりました。
 
噛む力が低下することで、噛みにくい緑黄色野菜やくだものを摂取する割合が低下し、あまり噛まなくても飲み込める米や菓子類の摂取量が増加したことが原因と考えられています。
その結果、摂取されるブドウ糖の総量が増えて、メタボリック症候群や肥満を加速させることになるのです。
 


(参考:新潟⼤学・⼤阪⼤学「よく噛めない男性はメタボになりやすかった!」より) >

 
 

よく噛むことで健康的な毎日を

「よく噛むこと」には、次の8つの効用があるとされています。

1.肥満予防
2.味覚の発達
3.発音がはっきりする
4.脳へ刺激を与える
5.お口の病気を防ぐ
6.がんの予防
7.胃腸の働きを促進
8.全身の体力向上

 


(参考:日本歯科医師会お口のことならなんでもわかるテーマパーク8020「歯周病と糖尿病の関係」より) >

 
人生100年時代となり、健康的に過ごすためには、しっかりと噛める状態をキープすることが大切なことがわかります。
 
 

噛む力を維持するために大切なこと

歯が抜けていたり、かみ合わせが整っていなかったりするとしっかりと噛むことは難しくなります。
2017年に厚生労働省が行った「国民健康・栄養調査報告」によると、「何でもかんで食べることができる」人の割合は、年齢とともに低下し、70代では68.9%、80代では55.1%という数値でした。


(参考:厚生労働省e-ヘルスネット「速食いと肥満の関係 -食べ物をよく「噛むこと」「噛めること」図3 より) >

 
歯が20本以上残っているとたいていのものを食べられるとされていますので、噛む力を維持するためには、歯をできるだけ多く健康な状態で残す必要があります。
 
伊勢原市の「きんすけ歯科」では、大切な歯を守るために「予防」に力を入れています。
お一人お一人に合わせた予防ケアをご提案しますので、まずは噛む力のチェックにお越しください。木曜以外の平日は18時まで、土曜は17時まで診療しています(2024年2月現在)。
 

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